連日続く残業の日々。
家に帰ってからはプライベートを楽しむ間も無く寝て、また翌日出勤…
そんな日々に疲れ果ててしまっていませんか。
でもそんな多くの人が、こう思っています。
「もっと沢山残業している人がいるのだから、これくらいで辛いなんて言えない。」
「まだ経験が浅いから、上司からの指示は断れない。」
「自分のスキルが足りないから、残業しないと仕事が終わらない。帰れないのは自分のせい。」
真面目で、周囲に迷惑をかけたくないという思いが強い人ほど、このようにもっと自分が我慢しなくてはと思ってしまいがちなんです。
でも、そんなあなたに知って欲しいのは、
残業をして辛い思いをしているのはあなたのせいじゃない
ということ。
辛い、疲れた、けどもっと頑張らなきゃ。
そんな風に思っている方に、ぜひ知ってもらいたいことがあります。
目次
各々の身体的&仕事のやり方の特徴が残業に影響する。
人にはそれぞれ、
- ゆっくり長く走るのが得意な人。
- 短距離を早く走るのが得意な人。
- 少し走ったら少し休んで、と繰り返して進むのが得意な人。
など、身体的特徴が色々とありますよね。
それに加えて、
- 物事を手早くこなせる。
- 何事もゆっくりだけど正確に進められる。
- 人を取りまとめたり、教えたりするのが上手。
など、仕事のやり方も各々特徴があります。
この双方要因が混ざり、会社では大きく
- 早く帰る人。
- 残業をする人。
に2分されていきます。
たとえば、
「短距離が得意=短時間集中」&「手早くこなす」
というタイプの人は、仕事も短時間に集中して手早く行い、あまり残業はせずに早く帰ることが多くなります。
一方、
「ゆっくり長く走るのが得意=時間をかける」&「ゆっくり丁寧に一つ一つこなす」
というタイプの人は、比較的時間をかけて仕事をする傾向にあるでしょう。
この人の場合は、時間をかけて長く作業をする体力があるタイプなので、残業が多くなってもあまり苦にならないのかもしれません。
人によって残業可能量は異なる。
上記で紹介したように身体的特徴のひとつに「体力」があります。
一般的に1ヶ月間の残業量上限とされているのが80時間ですが、人によってこの80時間が苦になる人とそうでない人がいます。
たとえばあなたはあまり体力的には長く仕事をすると体に不調が出やすいタイプだった場合、
「周囲はもっと長い時間残業をしているのになんで私は頑張れないんだろう?」
って思うことがあるかもしれません。
でもこれは、元々に備わった体力の問題が大きいのです。
持久走をして、もともと得意な人とそうではない人がいますね。
それに関して、遅かった人に、プロなどでない限りは「遅いのは頑張ってないからだ」とは言わないと思います。
それと同様に、人には残業ができる上限体力が異なるんです。
上司はあなたの可能範囲を知らないだけ。自分ができること・難しいことを職場に知ってもらうことが大事。
例えば今、実は担当している業務量が自分に合っていない&作業が辛いのだけど、
「上司から言われているから断れず残業してやっている」
という人もいるかもしれません。
この場合は、辛い作業を我慢して体を壊しながらやり続けてもあまり生産的ではありません。
もしかするとあなたの上司は、このくらいの業務量や残業はあなたが辛いと感じていると思っていないのかもしれません。
ですのでまずは、しっかりと上司や人事など会社側に対して、
- 自分はどの程度の業務量が可能なのか。
- どんな風に働いていきたいのか(残業多めか、なるべく早く帰りたいか)
などを正直に伝えましょう。
そんな自分の要望を伝えて良いのだろうか…と思うかもしれませんが、本来人事や上司は、メンバーの得意不得意に合わせて適材適所に仕事を割り振るのが本業なのです。
また、こちらからアピールしない限り会社側にもなかなか伝わらないので、たとえば期末ごとにある面談だったり、機会を作れそうであれば上司に時間を取ってもらい、相談するもの良いと思います。
昨今の企業では、社員の希望に関してできるだけ応えて、楽しんで働いて欲しいという企業が増えてきていますので、ぜひ一度相談してみましょう。
どうしても理解してもらえないような職場の場合は、環境を変えることも視野に入れて。
会社側に相談し状況が改善されればそれがベストですが、やはり中には
企業風土的に残業が推奨されている
ような会社もあります。
そういった環境には、長く残業をして仕事にどっぷり浸かるのが楽しいというワーカホリックが多い場合も。
私が過去に勤めていたベンチャー企業も、創業メンバーらが皆当時から会社に寝泊まり残業をして業績を伸ばしてきたので、社員にもそれを推奨するような風土があり、私自身も長く残業をして辛かった体験があります。
ワーカホリックにとっては、残業をして終電を逃してタクシーで帰るのが勲章。
彼らにはそれが楽しいかもしれませんが、人によってベストな働き方・活躍できる働き方は異なります。
私はそのような働き方はできなかったので、まずは上司や会社側に訴えて業務量を減らしてもらい、定時で帰るようになりました。
自分自身は時間内で最大のパフォーマンスを出すべく全力で働きます。しかしやはり、周囲の多くが残業し働いている中定時で帰ることに少なからず、申し訳ない気持ちが生まれてしまうんですよね。
ですので数年後に、残業のない仕事に転職をしました。
ひとにはそれぞれ、自分の人生を楽しめる働き方があります。
あなたが残業が辛いと感じているのであれば、その働き方はあなたに合っていないかもしません。
そして残業しなくてはならないのは、身体的&作業能力などの要因が大きく影響していて、あなたが頑張っていないわけではないんです。
自分の限界を超えてしまう前に、自分を守る。
最も怖いのは、
「もっと頑張れるはず、頑張らなきゃ」
と無理をしているうちに気づかずに限界を超えてしまう場合です。
そういった場合、
- めまい・吐き気などをはじめとする体の不調。
- うつの症状。
- 過労自殺。
といった危険が近づいてきてしまいます。
上記症状を経験した方の多くが、
「自分はまだ大丈夫だと思った」
という人が多いです。でも気づくとポキっと心が折れてしまうくらい、疲れ果ててしまうこともあるのです。
残業のない環境にしてみる。
「自分には残業をして働くのは合っていない。でも現在の職場で理想の働き方を実現するのは難しい」
という場合は、勇気を出して残業のない環境に変えるというのも大切です。
私自身は以前、派遣会社に登録し残業なしの仕事を探しました。
なぜ派遣で探したのかというと、前述のベンチャー企業は正社員転職エージェント経由で、
「残業少なめでプライベートとの両立も重視したい」
という前提で入社した会社だったのですが、いざ働くと
- 周囲が残業をして多くの業務をしている。
- 正社員のため、責任を感じる。
という状況からやはり残業をしてしまいがちだったからです。
私は派遣社員に登録するのは初めてでしたが、イメージと違って福利厚生などは正社員と変わらずに充実していて、
- 希望勤務地
- 残業なし
- 業務内容
などの条件から仕事を探すことができるのが魅力です。
ノルマや残業なしの働き方をしながら、プライベートで自分のやりたいことや趣味に時間を費やすという働き方は私の理想でした。
今悩んでいたらぜひ一度、ノルマや残業を押し付けられることのない働き方というのも視野に入れてみてください。
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