女性にとって大きな人生のイベントである出産。
派遣の仕事や働き方に魅力を感じていても、
「妊娠したら派遣切りされてしまうのでは?」
と心配で派遣で働くことを躊躇しているという方も多いようです。
派遣社員として働いた場合、
- 産休・育休はとれるのか。
- その後のキャリアプランはどうなるのか。
について詳しく紹介していきます。
目次
正社員と全く同様の条件で産休・育休は取得可能。
派遣社員だと産休・育休は取れないのでは…という不安は、
派遣社員の福利厚生は正社員より劣っている
という印象から由来していると言えます。
最近の多くの派遣会社では「はけんけんぽ」という健康保険組合に加入することになっており、条件としては
- 2ヶ月以上の継続雇用の見込がある。
- 一般社員の3/4以上の労働時間と日数の見込がある。
この2点の条件を満たせば、社会保険(健康保険と厚生年金)に加入することが出来ます。
3/4以上の労働というのはおよそでいくと、週4日以上の勤務になります。
ですので一般的なオフィス事務や長期と見込まれるお仕事についてはほとんど適用されますね。
合わせて、産休を取るには
- 6ヶ月以上継続して勤務していること。
- 出勤日が8割以上あること。
の2点が条件になります。
6ヶ月以上継続というのは同一派遣元であることが条件なので、派遣先は数ヶ月で変わっていても問題ありません。
こちらの産休取得の条件は、私が過去に勤めた上場企業2社でも同様の条件でしたし、ほとんどの企業での正社員での条件とも同一かそれより好条件だと思います。
ですので、派遣社員は産休・育休がとれないということはないのです。
妊娠中に産休に入る前に契約が切れてしまう場合はどうなるの?
おそらく多くの方が不安に思っているのが、
「妊娠したら派遣先から契約更新されないんじゃないか?」
ということだと思います。
まず第一に理想的なのは、やっぱり現在の勤務先から、
「産休・育休明けてまた是非当社に戻ってきて欲しい」
と言ってもらえるように信頼を得る働きをしておくということ。
実際に派遣社員だろうかアルバイトだろうが、しっかりと仕事ぶりが認められてその会社に欠かせない存在となった人は、会社側から戻ってきて欲しいと要望されます。
そうすれば途中で契約を切られることもありませんし、産後もスムーズに復帰ができますね。
ただ、すべての職場でそうもいかないのが現実で、やはり妊娠したとわかった場合に、
「では次の契約終了日までで終わりでお願いします」
となる場合もあるでしょう。
こうなった場合、派遣会社にはあなたに新しくお仕事を紹介する努力義務があります。
「妊娠中の自分には何も仕事が紹介してもらえないのでは」
と思うかもしれませんが、立ち仕事や力仕事などはともかく、事務作業系などのデスクワークでは、数ヶ月単位で募集しているものは妊婦さんでも体調が安定していれば紹介してもらえるお仕事もあります。
ただしこの点については、派遣会社で得意不得意があるので、主婦やママ向け求人が充実している派遣会社を選んでおくのがよいでしょう。
また、これまでのお仕事で結果を残しておけば、派遣会社から評価されて、
「あなたのスキルを必要としている会社がたくさんあるから、産後可能なタイミングで戻ってきて欲しい」
と、時給なども好条件で産後もお仕事を紹介してもらいやすくなります。
これらの点をふまえて、今後産休を取得したいと考えているのであれば、6ヶ月以上〜長期の仕事に就くのが良いでしょう。
実は産後のキャリアプランにも派遣社員は有利。
上記で紹介したように、
派遣社員は産休・育休が取れない
というのは、なんとなくの派遣=不安定という漠然としたイメージからきているもので、実際は正社員と大差無い待遇だということがお分かりかと思います。
さらに派遣社員で働いた際のメリットとして、
産前と産後で異なるスタイルでスムーズに働くことができる
というのがあります。例えば、
- 子供がいないうちは、多少は残業などがあっても収入・やりがいを重視して働きたい。
- 子供が生まれたら残業なし、時短で帰れるお仕事にしたい。
↓
といったかたちで、その時のライフスタイルに合わせた働き方を選べるんです。
正社員の場合は産前産後もちろん同じ会社ですので、仕事内容やワークスタイルまで大きく変えるとなれば転職しなくてはなりませんよね。
でも派遣社員なら、雇用元は同一の派遣会社のまま、その時々のライフスタイルに合わせて様々な働き方を選べます。
そういった柔軟性が高い自由な働き方ができるとして、派遣社員で働くママさんも近年増加しています。
実際に派遣社員で産休・育休を利用した先輩主婦の体験談。
実際に派遣で働き、産休・育休を取得している方は多くいらっしゃいます。
今回はそのような方に、
- 派遣社員としてどのように働いていたか。
- 産休・育休を取得するのに苦労した点はあるか。
などをリアルに伺いました。
利用していた派遣会社、勤務条件などを教えてください。

2012年11月~2016年8月まで勤務、産休・育休を2015年5月~2016年4月まで取得し復帰しました。

2015年2月~2017年9月まで勤務、2017年10月~産休、現在育休中です。
派遣社員を利用したきっかけは何ですか?

そんな時に元派遣社員の方から派遣という仕事の仕方もあるのだと伺い、悩んでいるくらいなら自分もやってみようと思ったのがきっかけでした。

当然、休みの日は寝て身体を休めるばかりで、友人と出掛けたりもする気力がありませんでした。
自分の時間を作るため、条件のはっきりしている派遣で働くのもいいのかと思い登録しました。
産休・育休を取得する際にどのような手続きをしたか教えてください。

そして派遣元の社員から派遣先の担当者へと連絡をしてもらいました。
その後は派遣元の社員と産休に関する書類を作成し、産休を取得します。

体調不良で休むことなどもあるかも知れないので、すぐに就業先にも伝えました。
5ヶ月にはいった頃から、就業開始を一時間遅くする時短勤務にし、通常業務のかたわら業務全般のマニュアル作成を行いました。
7ヶ月頃には、派遣会社経由で産休・育休取得の申請をしました。
産休・育休を取得するにあたり、派遣切りなど困難に感じることはありましたか?

とても気がひけましたが、派遣先の方達は気にしなくてもよいと言ってくださいました。

派遣会社に伝えたときは、会社によっては妊娠によって契約更新されない場合もあるので、妊娠を告げないまま産休に入る月の契約までしたほうがいいかもと言われました。
伝えたところ、身体第一だけど、できるだけギリギリまで続けてほしいと言っていただきました。
妊娠までにしっかりとした働きをしていれば、産休育休は普通に取れる。
上記のお二人の事例では、どちらも妊娠するまでにしっかりと派遣先企業で働き、派遣元・派遣先双方に信頼してもらっていたため、気持ちよく産休育休を取得できた事例です。
派遣に限らず、しっかりと仕事をこなし実績をつくることは信頼を得る上で重要です。
逆に言えばそういった基本的なことをしっかりと行なっていれば、派遣社員でも産休・育休を取得出来ます。
女性のライフステージに沿った求人を紹介してくれる派遣会社。
女性が今後のキャリアプランを考えて派遣会社を選ぶなら、
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- 1日4時間だけ働く。
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