結婚した人が転職をする時は、新卒時などには無かったような、あまり聞かれたくないようなことも多く聞かれるようになります。
- 結婚後のキャリアプラン
- 旦那さんの仕事状況や子どもの予定
など、あなたを採用するにあたり企業がそれらを気にするのは当たり前。
それに備え、出来る限りスムーズに答えられるように自分の中でキャリアプランを整理&イメージトレーニングをしておくことが重要です。
目次
新婚・既婚女性が転職の際に聞かれること・面接での応え方。
面接の際には、まずほとんどの場合で今後の子どもの予定についてはやんわりでも確認されるでしょう。
全く予定していないというのは不自然ですし、かといって
「全くの未定です」
といってしまうと、入社後数ヶ月で妊娠・退職となってしまう可能性を企業は懸念します。
ですので実際に面接時の返答では、
「子供は今すぐには考えていません」
と言う、数年後にはわからないけど直近1年は予定していないというニュアンスを伝えるのが無難と言えます。
こちらからは企業側に、
「どのくらいの方が産休をとっていますか」
「時短勤務の制度は整っていますか」
などの質問は、気になる気持ちはわかりますが、
「すぐに産休を取るつもりなのかな」
「うちへの転職は制度目的の転職なのかも」
といった印象を与えてしまいかねませんので、自分から面接時に聞くというのは控えるべきです。
しかしながらその点を把握できずに転職するのも不安ですし、知っておくべき部分になりますので、この点は工夫が必要。
転職サービスなどを利用して、間接的に確認し把握するのが最も効率的です。
この点については後半で、おすすめのサービス等詳しくご紹介します。
リアルな転職体験談。夫とすれ違いのライフスタイルを解消すべく転職を決意
実際に結婚直後に転職活動をしたみかさん(24歳)が、実際に面接でどんなことを聞かれたのかなどのリアル体験談をご紹介します。
実際の体験談はとても参考になると思いますので、是非チェックしてみてください。
「大学を卒業してから、一般職の事務仕事をしていました。
特に給料等に不満はなく、休みは比較的取りやすい会社だったので、このままずっとこの会社で働いていたいと思っていました。
しかし、主人になる人はお昼過ぎから終電近くまで働く生活スタイルでした。
私は朝から夕方のごくごく普通のOLだったため、
- 私が朝起きて仕事に行く頃には、主人が横で寝ている。
- 私が仕事中の間に主人が出勤
- 私は誰もいない家に帰宅し、誰ともしゃべらないまま眠りにつく
- その間に主人が帰ってくる
と言うような生活になってしまったのです。
土日が休みという点は共通していたのですが、平日は主人と顔を合わせることすらない生活でした。
「これじゃ何のために結婚したのかわからない」
と感じ始め、私が主人と同じような生活サイクルができる仕事をしようと、転職を決意しました。」
結婚直後の転職は新卒時とは大きく異なる
転職活動をし始めてから、「結婚するとこんなに転職に影響が出るのか」と痛感しました。
新卒で就職活動するときには絶対に聞かれなかったようなことを、面接では何度も聞かれました。
多かった質問は、
「なんとか前の仕事を続けたいと思わなかったの?」
「子供ができたらどうするの」
「ご主人はあなたが仕事をすることに対してどう思っていますか」などの内容です。
どれも正直に答えていましたが、
「前に似たような状況の人を採用した時、すぐに子供ができてやっぱりやめると言われたんだよね」
「結婚したら、旦那さんが家にいて欲しいと言ってきたのでやめますと言うパターンが多いんだよね」などと返されたこともありました。
企業側は、今まで結婚直後の人を採用しすぐに退職された経験があることから、あまり積極的に採用はしたくないように感じられました。
ハローワークの職業訓練を活用するのも手
転職を考えている人の多くが、ハローワークを利用したことがあるのではないでしょうか。
私も実際にハローワークでお世話になりました。
様々な転職サービスがある中で、ハローワークでは新たに資格を取得する人を応援してくれるサービスが特に整っています。
新婚の方は、資格などがあると転職先の幅が広がります。
「失業手当てを貰いながら、取りたい資格を取る」
ということができるのです。
講座によっては、テキスト代ほどで職業訓練を受けることも可能ですし、授業の内容はとても幅広く、医療事務やパソコンなど、女性に人気のある授業も取り扱っています。
早く転職をしないと生活費が足りなくて困ると言う焦りから、妥協したところに就職してしまうといった心配がなくなります。
ただし、途中で授業に参加をしなくなったり、何度も休みをくり返してしまうとそれ以上の参加ができなくなることがあるので注意が必要です。

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私の転職結果
私は主人のお昼から終電近くまでと言う仕事時間に合わせたかったので、主人と同じ教育関係の仕事に就くことができました。
もともと大学で教育関係を専攻していたこともあり、教員免許もとっていたので、その点が有利に働いたと思います。
希望する職種に就くことができたので、転職には満足をしています。
ただ、以前の職場よりは休みが取りにくくなってしまいました。
また、自分よりも若い人が先輩の立場になってしまうので、複雑な気持ちをしたことも…
どの職種においても、転職をした人にはよくあることだと思います。
主人とは生活スタイルが一致するようになり、平日も仕事終りの時間があっているので、食事も一緒にとることができるようになりました。
以前の職場が気にいっていたので、仕事を辞める事はとても勇気がいる事でしたが、今では仕事にも慣れてきて、転職して良かったなと感じています。
子供が出来た後は、生活スタイルを考えて退職。
結婚してから3年後に子供を授かり、妊娠8ヶ月の時に退職をしました。
経済的な面から、出来る限り仕事は続けたかったです。しかし、お昼から深夜まで働くと言う生活スタイルは、赤ちゃんと一緒に過ごす上ではかなり厳しいと感じ、退職をすることにしました。
実際に育児をしてみて、この判断は正しかったなと感じます。
仕事の時間的に、保育所に預けたとしても時間外の扱いになり、かなりの出費になることが予想されました。
また、先輩の女性社員がほとんど産休を取らないまま退職していました。
私も妊娠をしたと告げると「じゃぁ退職するのですね」という自然な流れで話が進んでしまいました。
主人との生活スタイルのために仕方がないですが、産後のキャリアプランも考えると厳しい職場だったと思います。
まとめ
みかさんの体験談からは、
- 今後の家族プラン・キャリアプランについてかなり確認される。
- 企業側は「この人が長く働いてくれるか」を心配している。
ということが見えました。
ですので、既婚女性が転職活動をする際は今後について
「今すぐには考えていない、数年後にはと思っている。」
「今は仕事に全力に取り組みたい。」
ということを伝えると企業側も安心してあなたを採用できますね。
また、こちらが気になる
- 産休・育休の制度があるか
- 産休・育休取得率
- 産後復帰率
- 時短勤務制度の有無・利用率
といった今後利用したい制度については、面接時にダイレクトに聞くのではなく
- 面接合格後の条件交渉の際に確認する。
- 転職サービスを利用し、キャリアコンサルタント経由で確認する。
といった方法がおすすめです。
個人で直接応募している場合はなかなか難しいですが、合格後に細かい部分を確認するのが無難でしょう。
そういった点も踏まえると、転職サービス・派遣会社などを通して転職活動をすると、各企業の女性比率や産休取得率などのデータを持っていることが多いので、既婚女性が転職する際にはそれらを活用するのがオススメです。

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